二世帯住宅とデザイン

都市化や核家族化が進み、同居する家族が減少していると言われていましたが、最近では、結婚したり、出産したりしても働き続ける女性が増えてきているため、二世代で同居する家族も再び増えてきています。子供の世話や家事などを親世代と協力して行い、共働きを続ける夫婦が一般的になってきているのが理由のひとつです。親との同居は、気を遣ったり、お財布の分け方が気になったりすることがありますが、最近は、同じ家でありながら、玄関や水回り、居住スペースを別にして、光熱費や食費を分けたり、プライベートを尊重しながら、子育てなどの協力がしやすい二世帯住宅を選ぶ家族が増えてきています。
二世帯住宅を新築で建てるときには、注文住宅にする人が多く、親の持っている敷地を活用したり、共同で土地を購入したりするケースでは、資金面に余裕が出やすいため、それぞれのこだわりや好みを生かした内装にするなど、デザイン性を重視しやすい傾向があります。1階と2階で、居住スペースを分ける場合や両家が1階と2階を持ち、左右に居住スペースを分ける場合、食堂やキッチンなどを共有スペースとして作り、ミニキッチンなどをそれぞれに備える場合など、デザインが豊富で、家族の暮らし方に合わせて、選ぶことができるようになってきています。
以前は、どちらの世帯でも同じ内装や設備を備えた家を建てることが多かったのですが、最近は、内装や設備などを自分たちの好みに合わせて選び、自分たちが心地よい家にする注文住宅が人気です。例えば、親の世帯は、日本風の落ち着きがある内装や畳の部屋を選び、この世帯では、北欧風のおしゃれな内装で、すべてフローリングの洋室にするなど、それぞれの年代や家族構成に合わせて居住スペースのデザインを決めることができるようになってきており人気があります。
二世帯住宅を建てるときには、二世帯住宅の施工実績が豊富で、経験と知識があるハウスメーカーや工務店などに依頼することがおすすめです。二世帯住宅の特徴や工夫を良く知っている会社に頼むことで、二世帯ならではの工夫や費用削減のコツ、将来的なメンテナンスやリフォームまで幅広く対応してくれることが多く安心です。施工事例を見ることができる会社をいくつか選び、見学させてもらったり、見積もりをしてもらったりすることで、自分たちの好みや予算に合うかどうかを見極めることから始めると、失敗を防ぐことができ自分たちの好みのデザインを反映させた二世帯住宅を手に入れることに近づきます。