二世帯住宅とリフォーム

注文住宅で新築された一戸建ては、長持ちさせやすい住まいです。メンテナンスを心がけて、経年劣化していく箇所を早めに対処するようにすればするほど長持ちします。工務店が定期メンテナンスをしてくれるのも心強いです。
外壁塗装は経年劣化しやすい箇所だと覚えておきましょう。
二世帯住宅で施工した場合は、昼間に在宅している両親に住まいの保守点検業務を依頼するのも良い方法です。素人でもできる保守点検業務のひとつが外壁塗装の劣化度合いチェックです。外壁を自分の指で触ってみて、どのような感触かをチェックします。素手でなくても、軍手をしていてもチェックできます。
外壁塗装チェックは塗膜の劣化がポイントです。塗膜とは、塗料が乾燥している状態です。固くなっています。固くなっているので経年劣化で、さらに硬化現象を起こします。経年劣化が進行した塗膜は、指で触ったときに白い粉末状の粒子が発生し、指先に付着して白くなります。白い粉末状の粒子は、硬化した塗膜が粉末状に変質したものです。見た目だけでは分かりませんが、さらに経年劣化が進んで硬化現象も進むと、指で触らなくても強風で粉末状の粒子が空中に飛散するようになってしまいます。
注文住宅は天然無垢材を使用して建築するなど、耐久性の高さは素晴らしいのですが、外壁塗装の塗膜は一般的な建売分譲住宅と同様に経年劣化します。正確には塗料の保証期間で把握するようにしましょう。建物としては三十年以上が経過しても耐久性を発揮し続けられても、塗膜は早くに劣化します。塗料によっては十年で経年劣化が進行してしまい、再塗装が必要になります。
新築のときに塗料を選べるのならば、光触媒の外壁塗装も選択肢に入れておきましょう。光触媒の効果は、驚くほど長期間に及ぶため、建物と同様に三十年以上が経過しても耐久性を発揮できる場合も多いからです。
二世帯住宅は両親と子供夫婦で知識を共有したほうが、リフォームも円滑です。光触媒のように最新技術を活用するのは、自分たちの知っている情報と知識を客観視して冷静に判断する必要があるからです。高齢者世代によっては、塗装は頻繁に塗り直すべきと主張する場合もあります。塗料によっては真実です。光触媒のように、長期間にわたって塗膜の劣化の心配がない外壁塗装もあります。
注文住宅のメリットである工務店との話し合いを活かして、両親と子供夫婦で情報と知識を共有し、予算の範囲内であれば積極的に最新技術も選択肢に入れましょう。