平屋住宅と間取り

注文住宅の設計は、施主との打ち合わせ時間を多く確保できるのも魅力です。
家族構成によっては平屋住宅のほうが快適に暮らせる場合もあります。二階建てが良いか平屋住宅が良いか迷ったときは、延床面積を試算してみましょう。一階の建物面積で、希望する延床面積を実現できる場合もあるからです。
平屋住宅のほうが、住まいの隅々にまで目が行き届きますし、日頃の清掃作業も楽になります。平屋住宅を新築するときは、生活に必要な作業のすべてを、しっかりと一階だけで行なえるように配慮して設計してもらいます。平屋住宅にするために、必要な間取りを削るのではなく、家事や収納などの要素を考慮しつつ、快適な動線を確保しながら作業できるように整備してもらいます。
100平方メートルの延床面積の二階建ての暮らしを想定するなら、100平方メートルの一階の床面積に施工できれば平屋住宅で快適に暮らせます。建物面積と延床面積が同じになるのが平屋住宅の設計だと覚えておくと良いでしょう。
天井を高く設計しておけば、二階には該当しない高さのロフト空間も可能になります。収納力は床下収納で調整できます。一階全体の天井を高くして、床下も高く施工しておけば、手の届く範囲で収納力を高められるのも平屋住宅ならではの工夫です。
注文住宅での工夫は、機能性につながります。階段を昇り降りして二階を使用しなくても、平面的で水平的な行動だけで家事から就寝まで可能になれば、機能性の高さが時間の節約にも繋がります。
平屋住宅の間取りは、動きやすい間取りがポイントです。動きやすさは水回りの配置でも変化します。
新築するときに心がけたいのが、最新の設備機器類の情報です。注文住宅の新築は、建売分譲の新築よりも最新の設備機器類を反映できるからです。最新の設備機器類だけでなく、最新のスタイルも反映できます。キッチンをアイランドスタイルにして、ぐるっとまわれるようにすれば、家族と一緒に料理を楽しみやすくなりますし、ホームパーティーでの利便性も高まります。リフォームでは実現しにくい間取りを実現できるのも新築の魅力です。

注文住宅の工務店は、年間に建築できる軒数に限りがありますが、建築実例の情報は共有しやすいです。他の一戸建てのメリットを自分の一戸建てにも反映できますので、工務店の担当者と会話しやすいかがポイントです。
イメージだけでなく建物面積と延床面積の試算を通して、住まいを想定しながら間取りを決めていきましょう。